シェアハウス運営に欠かせない5つのポイントをご紹介!【理解編】

シェアハウス運営を企画する際には下記5つのポイントは最低でも抑えましょう。

・シェアハウスの特徴
・エリア
・価格
・集客チャネル
・3つのオペレーション

この5つを抑えるだけでもシェアハウス運営を始めるための準備ができます。

この記事がオススメな方
・シェアハウス運営全体像の最低限の理解をしたい方
まず初めにシェアハウスにはどんな特徴があるのかご紹介します。
この記事を書いた人

かぼちゃの馬車被害者の相談を筆頭に過去に100件以上のシェアハウスオーナーからの相談を受け、事業売却や事業展開をおこなってきた株式会社Livmoの源です。現在不動産経営コミュニティREIBSにも参画。

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シェアハウスの特徴

1.シェアハウスの特徴とは

シェアハウスといっても様々な特徴があります。10人以下の小型物件、コンセプトを導入したコンセプト型シェアハウスなど多種多様です。

ポイントは規模、コミュニケーション、コンセプトの3つで分けます。

規模

規模とはシェアハウスの入居者人数のことを指します。規模は大きくても小さくてもメリットもデメリットも両方にあります。

30人、40人以上とシェアハウスの規模が大きいシェアハウスの場合は売上は大きいですが人件費等のマネジメントコストが大きくかかります。

逆に10人以下などの規模が小さい場合は管理効率やコミュニティづくりがしやすいですが、売上規模は小さいです。

コミュニケーション

住人同士のコミュニケーションについてです。シェアハウスによって入居者同士のコミュニケーション度合いは変わってきます。

例えば外国人が多くいるシェアハウスではコミュニケーションが盛んに行われています。

逆にプライベート重視の物件やリビングがない物件はコミュニケーション度合いが低いです。

コミュニケーション度合いが高いシェアハウスを設計するためにはコミュニティデザイン力が重要になります。

コンセプト

グローバルシェアハウス、英会話シェアハウスなどコンセプトがあるシェアハウスを指します。

コンセプトを作る場合は実際に中に入ってコンテンツを実行する人が必要になります。

逆にコンセプトなしの場合は特にすることがありません。

ただコンセプトがなくても一定のルール設定をすることは運営しやすくする上で重要になります。

実際の声
実際の声

ただ、シェアハウスのタイプはわかったけど実際にイメージしにくい、、、

そこで次に3つの代表的なシェアハウスのタイプをご紹介します。

シェアハウスの3つの代表的なタイプ

下記3つのタイプについてご紹介します。

  1. 女性専用シェアハウス
  2. 国際交流シェアハウス
  3. クリエイター、プログラマーシェアハウス

まず初めに女性専用シェアハウスについてです。

1.女性専用シェアハウス

女性専用ということもあり、男女混同のトラブルを避けることができます。ただ女性特有のトラブルはあるので、一概にいいとは言えません。

規模は中規模で10人以上20人以下のシェアハウスが多いです。コミュニティは薄く、コンセプトが無い物件が多いです。

かぼちゃの馬車関連の物件が増えたため、かなり供給過多となっております。

そのため純粋な女性専用シェアハウスとして貸し出すだけですと価格が安いことがメリットとなります。結果として価格が下がり、稼働率が弱く、事業として失敗しがちです。

2.国際交流シェアハウス

外国人の方と日本人が住み、お互いに交流するシェアハウスです。規模は小さなものから大きなものまで幅広いです。

また女性専用シェアハウスとは対照的にコミュニティは濃く、コンセプトがある場合が多いです。

コミュニティを盛り上げるマネージャーや、交流を促進するイベントを企画していきます。

様々な国籍の方が来ますので、日本の生活様式のレクチャーや価値観の違いのレクチャー等が必要となります。

またコロナによる外国人の入国規制が入ってしまうと、日本人比率が多く、交流体験が提供できなくなりがちです。

3.クリエイター、プログラマーシェアハウス

クリエイター、プログラマー等のスキルや仕事で区切ったシェアハウスタイプです。

入居者同士で勉強会を開催したり、わからないことをお互いに教えあったり、仕事をみんなで共有しあったりします。

規模は小さいですがコミュニティが濃く、コンセプトがある場合が多いです。

勉強会などのコンテンツ力が重要なので、仕事を持ってこれる、すごいクリエイター、すごいプログラマー等がいないと入居者ニーズを掘り起こせない可能性が高いです。

そのため継続的に人材の確保はできる環境設計をする必要があります。

上記のようなタイプはほんの一例です。他にも部屋タイプの分け方もあるのでこちらもご紹介します。

  1. プライベートタイプ
  2. ドミトリータイプ
  3. コリビングタイプ

1.プライベートタイプ

プライベートタイプは一般的な個室のお部屋になります。

2.ドミトリータイプ

次にドミトリータイプです。ドミトリータイプは個室ではなく1室に2名−4名が住むスタイルです。

基本的い賃料を安く抑えることができます。そのため賃料が通常のシェアハウスよりも安く抑えられます。

3.コリビングタイプ

各部屋が独立して住め、1Rや1Kのタイプが多いです。マンションに共用部コミュニティスペースがあるようなイメージです。

そのため通常のシェアハウスに抵抗がある人でも楽しめます。ここまでシェアハウスのタイプについてご紹介しました。

次にシェアハウスのエリアについてです。

シェアハウスのエリア

ここではシェアハウスのエリア選定についてご紹介します。

エリア選定

1Rが多いエリアは可能性があります。すでにシェアハウスがたくさんあるエリアもニーズはあると考えられます。

ただ、供給過多になってる場合もあるため、少ないエリアも狙い目です。そのために調査は必要です。

都内の最寄り駅ごとのエリアマーケティングページあるので、そちらをチェックしてみましょう。

次に価格についてです。

シェアハウスの価格

ここでは下記3つのポイントについてご紹介します。

  1. 価格と稼働率
  2. 初期費用
  3. キャンペーン

まず初めに価格と稼働率についてです。

1.価格と稼働率

価格は賃料と水道光熱費、通信費、消耗品費を含んだ共益費の2つに分かれます。

賃料+共益費の合計の金額が毎月支払う家賃となります。入居者は結構シビアに価格を見ていきます。

そのためエリア毎の価格と稼働率を調査しましょう。

2.初期費用

初期費用の中には、デポジット、保証委託料、事務手数料、火災保険、鍵交換、退去時清掃費用などが含まれます。

退去時清掃費用を貰う場合は、デポジット3−5万円もらい、退去時に清掃費として差し引くというのが多いです。

火災保険は任意のことが多いです。

最近ではシェアハウスの保証商品もあるため、デポジットをもらわずに保証会社の初回保証委託料のみというパターンもあります。

鍵交換は一般賃貸ほど当たり前化しておらず、無いと思っていたほうがよいでしょう。

3.キャンペーン

キャンペーンとはシェアハウスの問い合わせや入居率を高めるための手段として行います。

フリーレントや賃料減額、事務手数料が0円という設計が多いです。

次に集客チャネルについてです。

シェアハウスの集客チャネル

ここではシェアハウスの集客チャネルとして主に利用される3つについてご紹介します。

  1. 掲載サイト
  2. オウンドメディア
  3. 紹介

まず初めに掲載サイトについてです。

1.掲載サイト

掲載サイトはシェアハウス入居希望者専用のポータルサイトです。

物件を掲載するだけで問い合わせが来る即効性の高いサービスです。

  • 東京シェアハウス
  • シェアクリップ
  • シェアパレード
  • シェアーズ
  • ひつじ不動産

ポータルサイトによってターゲットとする層は変わります。

掲載する際のポイント

掲載する際は下記のようななるべく細かい情報まで網羅して反映させましょう。

  • 写真
  • 間取り
  • 駅徒歩
  • 広さ
  • 価格
  • キャンペーン
  • 入居者の声
  • 周辺地域情報

2.オウンドメディア

次に自社で運営するオウンドメディアです。

例えば自社でHPやSNSを発信し、集客を行うパターンです。

メリットとしては問い合わせごとの反響費用を支払う必要がなく、リアルな顧客データを収集することができる点です。

3.紹介

最後に知り合いからの紹介です。

チャネルとしては継続率に欠けますが知り合いからの紹介のため成約率も高い場合が多いです。

ここまで集客チャネルについてのご紹介でした。

最後に3つの役割についてご紹介します。

シェアハウス運営における3つの役割

シェアハウスを運営するにあたって重要な下記3つの役割をご紹介します。

  1. PM(プロパティマネージャー)
  2. CM(コミュニティマネージャー)
  3. CH、CC(コンテンツホルダー、コンテンツキュレーター)
  4. LM(リーシングマネージャー)

まず初めにPMについてです。

PM(プロパティマネージャー)

プロパティマネージャーは建物、契約、お金、ルールの管理を行います。

契約の更新、毎月の家賃の支払いの入金、水光熱費、修繕、清掃のチェック等になります。

住環境の満足度に貢献します。

CM(コミュニティマネージャー)

入居者同士のコミュニケーションを促進します。

コミュニティ環境が高い場合は、必須となります。

家賃滞納してる方のケアだったり、入居者の声を聞いてコンテンツを考えたりします。

CH、CC(コンテンツホルダー、コンテンツキュレーター)

コンセプトがあるハウスには必須です。

コンテンツホルダーは、コンセプトに沿ったコンテンツ力を持っている方です。

例えばクリエイターズハウスの場合、デザインの知識や、デザインの仕事(案件)、デザイナーとしてキャリアアップが出来るノウハウ等です。

コンテンツキュレーターは、コンテンツホルダーをキューレーション出来る方です。

つまり周りでそのような人とつながりをもって、招致してイベントを開催することが出来る人です。

たまにインフルエンサーがPM以外の2つの役割を担ってシェアハウスをやる場合があります。

ただ2軒目、3軒目になると仕事が回せなくなってきます。

どのような事業展開を考えているかで、設計が変わってきます。

LM(リーシングマネージャー)

リーシングマネージャーは、空室を埋めるための集客や広告、稼働率を上げるための施策などのマーケティング戦略を考えて実施していく役割を持つ方です。

募集をクローズドで入居者を募集するシェアハウスも少なくはありません。その場合でも、リーシングマネジメントの役割があります。

例えば、シェアハウスイベントに参加した方が集まるようなコミュニティグループを作り、入居へつなげていくなどがあります。

どんなに良いシェアハウスがあっても、 とてもこだわったとしても、欲しい人に届いていなければ入居者は0人です。

そのためリーシングマネージャーはシェアハウス事業を左右する大事な役割となります。

まとめ

まずは上記5つのポイントを押さえて自分がやりたいシェアハウスサービス像を固めよう

自分のやりたいシェアハウスはプロダクトを定義します。

そのうえで価格や、場所、販売チャネルを考えていきましょう。

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